彩竹図 (さいちくず)
柳沢淇園 (やなぎさわきえん)
江戸時代中期 18世紀
紙本着色 1幅
94.4×25.7cm
紺色の紙の地に白緑(びゃくろく)と呼ばれる淡い緑色の岩絵具(いわえのぐ)で竹を描き、金色の文字で署名し、朱色で二つの印を押しています。背地と絵と署名そして印章のすべてが、青、緑、金、赤とそれぞれ異なる色でたがいに響き合う、いかにも瀟洒(しょうしゃ)でみやびな小品画です。 柳沢淇園(1704~58)は、大和郡山藩(やまとこおりやまはん)の重臣ながら多芸多才の風流人で、中国風に名乗った柳里恭(りゅうりきょう)の別名でも知られています。とりわけ絵画を好み、紀州徳川家の家臣である祇園南海(ぎおんなんかい)とともに日本文人画の先駆者の一人に数えられ、池大雅・玉瀾(ぎょくらん)夫妻の絵の先生でもありました。
今後展示予定の日本・東洋の絵画
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