
関帝像 (かんていぞう)
池大雅 (いけたいが)
江戸時代 明和8年(1771)
絖本着色 1幅
143.1×51.5cm
中国三国時代の武将、関羽(かんう)は、蜀の劉備(りゅうび)に仕え、赤壁(せきへき)の戦いで魏の曹操(そうそう)を打ち破るなどした、伝説的な英雄です。後世には、現世利益の信仰の対象となり関帝廟(かんていびょう)に祭られるほどの人気者となりました。日本では、端午の節句に子どもの出世を願ってその画像を飾ることが多く、池大雅(1723~76)描く本図にも、節句につきものの艾(よもぎ)と菖蒲(あやめ)の葉とが描きこまれています。 大雅自筆の箱書から、明和8年夏の初め、すなわち陰暦の4月に、おそらくは端午の節句(5月5日)を前にして誰かに頼まれて描いたものであるようです。
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