夏の朝 (なつのあさ)
葛飾北斎 (かつしかほくさい)
江戸時代 文化元〜10年(1804〜13)
絹本着色 1幅
86.2×32.4cm
水盤に赤い金魚が涼しげに泳ぎ、鏡の蓋に置いたうがい茶碗に朝顔が浮かんでいるので、夏の朝の情景と知られます。釣り衣桁(いこう)には男の着物が掛かり、夫より早く床(とこ)を出た新妻が朝の化粧に余念ない姿と分かります。一般の家庭婦人を描いた浮世絵美人画としては、最高傑作と評価しても誉めすぎではないでしょう。 葛飾北斎(1760〜1849)は、数え年90歳で亡くなるまで70年間にわたって浮世絵界の中央で活躍を続けました。改名癖から多くの画名を名乗りましたが、「葛飾北斎」と署名したこの絵は、40歳代後半から50歳代前半までの作と知られます。
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