葡萄図 (ぶどうず)
正祖(李 祘) (ちょんじょ い さん)
朝鮮時代 18世紀後半
紙本墨画 1幅
141.0×59.9cm
葡萄は多くの実をつけることから、子孫繁栄や長寿の象徴として東洋で親しまれてきた画題です。幹や枝は筆のかすれを活かして質感が表され、葡萄の実は濃淡の変化によって実物さながらのつやや張りをもち、墨一色でありながらゆたかな色彩が見えてくるようです。 この絵の作者は、朝鮮王朝第22代国王・正祖李祘(1752~1800 在位1776~1800)です。波乱に満ちた生涯を送る中で数々の改革を行い、詩文や書画に関心を寄せた名君として名高く、日本でも人気を集めた韓国ドラマの主人公としても知られています。
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