岡田美術館 OKADA MUSEUM OF ART

加彩楽舞俑 (かさいがくぶよう)

唐時代 7~8世紀
12軀
高(楽人)14.8~15.2cm(舞人)19.3~19.9cm

一人一人異なる楽器を持ち、座って演奏する10体の楽人(がくじん)と、立って舞う2体の舞人(まいびと)の俑(よう)です。いずれも女性とみられ、朱や緑の彩色が所々に残っています。 東西交易により国際都市として栄えた唐の都の長安や洛陽では、ソグド人などのイラン系西域 (中央アジア)諸国からもたらされた音楽と舞踊が流行し、こうした楽舞俑が数多く作られ、王族や貴族の墓などに埋納されました。唐王朝の国際色豊かで華やかな宮廷文化の一端をうかがい知ることができる作例といえます。かつては日本画家の安田靫彦(ゆきひこ)が愛蔵していました。