岡田美術館 OKADA MUSEUM OF ART

緑釉楼閣 (りょくゆうろうかく)

後漢時代 2~3世紀
1組 高150.2cm

中庭の壁と門、及び3層からなる楼閣の4つのパーツから構成され、全体に緑釉がほどこされています。2層目と3層目には寄せ棟造りの屋根と欄干(らんかん)がついており、壁面には菱格子の窓が付き、屋根の軒下(のきした)四隅は龍の頭の尾垂木(おたるき)によって支えられています。1層目の両脇にある高い窓からはそれぞれ2人の人物が顔を出し、3層目の欄干には武器を持つ兵士らしい2人の人物も見えます。屋根の上には朱雀(あるいは鳳凰)らしい鳥の飾りが載っています。 木造建築の細部までがリアルに表現されており、当時の墳墓に納められた高層楼閣の中では大形の優品です。