岡田美術館 OKADA MUSEUM OF ART

白磁緑彩龍文鉢 (はくじりょくさいりゅうもんはち)

景徳鎮窯(けいとくちんよう)
明時代 正徳年間(1506~21)
1口
高9.0㎝ 口径19.9㎝ 底径8.0㎝

白磁に緑彩が美しく映える鉢で、外側には皇帝のみが使用を許された五爪(ごづめ)の龍が2頭、見込(内面)に1頭と飛雲が緑彩で描かれます。外側は、繊細な線彫りによって宝珠や波文が表されます。龍の文様を除き透明の釉薬をかけて焼いた後、文様部分に緑彩をほどこしてもう一度焼成したもので、龍のひげや爪などの細部は、釉の上に緑彩で描いて濃淡の変化をつけています。
高台内に「大明正徳(だいみんせいとく)年製」の青花(せいか、染付)銘が記されます。明時代の正徳期(1506~21)、宮廷向けの製品を作る官窯(かんよう)で制作された、高い完成度を誇る一点です。