岡田美術館 OKADA MUSEUM OF ART

青花蓮池水禽文盤 (せいかれんちすいきんもんばん)

景徳鎮窯(けいとくちんよう)
中国 元時代 14世紀
1枚 径40.5cm

コバルトブルーの濃淡を効かせて水辺の景色を描き、周囲に牡丹唐草文をめぐらせた力強い表現の大皿です。コバルト顔料は西アジアのイスラーム圏からもたらされたもので、白磁の素地に酸化コバルトで絵付けをする青花、すなわち染付の技法は、元時代に中国・江西省の景徳鎮窯で完成されました。このような大皿の多くは、イスラーム世界の需要に応えたものと考えられています。 日本画家山口蓬春(やまぐちほうしゅん)が所蔵した作品で、蓬春最後の完成作「静物」に、赤と青のリンゴを盛って描かれています。