二条城行幸図屏風 (にじょうじょうぎょうこうずびょうぶ)
江戸時代前期 17世紀
紙本金地著色 6曲1双
各157.8×363.6cm
寛永3年(1626)9月6日から5日間行われた、後水尾(ごみずのお)天皇の二条城行幸を表した屏風です。右隻の上段に天皇の行幸、中段・下段に諸大名を従えた将軍徳川家光の参内の行列、左隻に中宮和子(ちゅうぐうまさこ)・中和門院(ちゅうかもんいん、天皇の母)の御幸(ごこう)の行列と二条城内の式典の様子を描いています。
同じ主題の屏風が6点ほど知られる中、この屏風は、行列をS字形に表し、京都の町並みや見物の群衆を一切描かず、城内の式典を加えるという、際立った特徴があります。老若の人物の表情、衣装や調度などを丁寧に描写し、盛儀の威容を記念碑的に表した屏風で、五摂家(摂政・関白になる5家)筆頭の近衛家の伝来とされます。
今後展示予定の日本・東洋の絵画
