岡田美術館 OKADA MUSEUM OF ART

木造四天王立像 (もくぞうしてんのうりゅうぞう)

鎌倉時代 13世紀
木造彩色 4躯
像高39.9〜41.0cm

四天王は、仏教世界の中央にそびえるという須弥山(しゅみせん)の四方を守護することから、寺院でも本尊を囲むように配されます。この四天王像は、持国天(じこくてん)と増長天(ぞうちょうてん)、広目天(こうもくてん)と多聞天(たもんてん)がそれぞれ対照的な姿勢をとり、全体のバランスが図られています。 鎌倉時代初期には、運慶・快慶らが東大寺大仏殿の四天王像(焼失)を再興し、快慶はまた和歌山・金剛峯寺の四天王像を作りました。それらの形式や構造を継承した一群の像の優品として位置づけられる四天王像です。