岡田美術館 OKADA MUSEUM OF ART

色絵松竹梅牡丹双鳳文大皿 (いろえしょうちくばいぼたんそうほうもんおおざら)

有田・柿右衛門様式
江戸時代 17世紀後半
1枚 高6.9㎝ 口径35.3㎝ 底径19.4cm

口径35センチを超える、鍔状(つばじょう)の縁を持つ大皿です。中央に火焔宝珠(かえんほうじゅ)を囲む2羽の鳳凰を描き、周囲を8つに区画して、紅白の地を交互に配しています。青と赤、白の色の対比が美しい牡丹唐草文は緻密な文様で、その間の白地には松・竹・梅・牡丹を黒、赤、緑、青、黄、金色を使い分け、濃淡の変化をつけながら丁寧に描いています。 柿右衛門様式の中で大皿は珍しく、歪みなく成形し、柔らかく温かみのある乳白色の磁胎(じたい)に、繊細な絵付けの映える名品です。茶人として名高い実業家・益田鈍翁(ますだどんのう)(1848-1938)の弟・益田英作(えいさく)・霊水庵(1865-1921)の旧蔵。