岡田美術館 OKADA MUSEUM OF ART

青磁貼花牡丹唐草文瓢形瓶 (せいじちょうかぼたんからくさもんひょうけいへい)

龍泉窯(りゅうせんよう)
南宋~元時代 13~14世紀
1口 高32.1cm 口径5.3cm
胴径16.8cm 底径11.0cm

中国では「葫藘瓶(ころへい)」と呼ばれる瓢箪(ひょうたん)形の瓶で、上部には菊唐草文、下部には牡丹唐草文が貼花(ちょうか)、日本では「浮牡丹(うきぼたん)」という技法であらわされています。全体に青緑色の美しい青磁釉が掛かり、器形、文様、釉の色合いがともに整った浮牡丹手の優品といえます。 浮牡丹手の青磁は、南宋時代末から元時代にかけて浙江省の龍泉窯(りゅうせんよう)で盛んに作られ、海外にも多く輸出され、鎌倉時代にはわが国にも多く将来されました。本作品は、川崎造船所創業者である川崎正蔵(しょうぞう)の旧蔵品です。