岡田美術館 OKADA MUSEUM OF ART
重要文化財

木造薬師如来坐像 (もくぞうやくしにょらいざぞう)

重要文化財
平安時代中期(11世紀)
1躯 像高 105.6cm

薬師如来(やくしにょらい)は、仏教の世界にある東方の瑠璃光浄土(るりこうじょうど)にいて、人々の病気を治し、命を延ばし、やすらぎをもたらす現世利益の仏です。 顔は円く、眼は伏目、髪の螺髪(らほつ)は小粒で、衲衣(のうえ)という大きな長方形の布で両肩から足まで包んでいます。薄手の衲衣が体の柔らかな起伏を表しており、「一木(いちぼく)造り」の技法とともに、この像が平安時代の中頃(11世紀)の作であることを示しています。滋賀県蒲生郡日野町の潮音寺(ちょうおんじ)の旧蔵です。