特別展

魅惑のガラス ガレ、ドーム展 
―東洋の美に憧れて―

2017年4月8日(土)~2017年7月21日(金)

目にも美しく、まるで宝石のように光り輝くガレとドームのガラス。

エミール・ガレ(1846~1904)とドーム兄弟(兄オーギュスト1846~1904、弟アントナン1864~1930)は、アール・ヌーヴォーを代表する巨匠として、わが国でもとりわけ人気の高いガラス工芸作家です。

本展では、当館秘蔵のガレとドームのガラスコレクション全作品(約120件)を一堂に会し、併せて彼らが憧れ、その芸術に大きな影響を与えた日本・中国・韓国の絵画と工芸を展示します。

ガレとドームは、菊や秋草といった日本的なモチーフを好んで採用し、とくにガレにおいては墨絵や、天目茶碗など陶磁器に見られる窯変の景色(釉の変色)、あるいは玉の斑文や潤いのある質感など、東洋美術独特の文様やかたち、素材に憧れて、自身のガラス作品に表現しています。

幻想的ともいえる魅惑のガラス工芸と、長く豊かな歴史の中で育まれた東洋の美が織りなす、夢のコラボレーションをお楽しみください。

展示作品の一部をご紹介いたします。

岡田美術館 OKADA MUSEUM OF ART

エミール・ガレ

ジャーマンアイリス文花器

1900年頃

岡田美術館 OKADA MUSEUM OF ART

ドーム兄弟

ベニウチワ文花器

1904~10年頃

岡田美術館 OKADA MUSEUM OF ART

エミール・ガレ

貝殻と海藻文壺

1901年頃

岡田美術館 OKADA MUSEUM OF ART

吉州窯

玳皮天目茶碗

南宋時代

岡田美術館 OKADA MUSEUM OF ART

エミール・ガレ

麦穂文花器

1899年

岡田美術館 OKADA MUSEUM OF ART

神坂雪佳

燕子花図屏風

大正~昭和時代前期