特別展示
あの歌麿が帰ってきた!
あの歌麿が帰ってきた!
―「深川の雪」再公開―
2015年4月3日(金)~2015年8月31日(月)
近年奇跡的に発見され、2014年4月から6月にかけて60余年ぶりに公開された喜多川歌麿「深川の雪」(岡田美術館蔵)。縦2メートル、横3.5メートルにも及ぶあの大作を、1年ぶりに公開いたします。
「深川の雪」は、「品川の月」(米国・フリーア美術館蔵)、「吉原の花」(米国・ワズワース・アセーニアム蔵)とともに「雪月花」三部作の一つとして知られる大画面の肉筆画で、歌麿の晩年に描かれました。深川の料理茶屋を舞台に、総勢27名の人物たち(1名をのぞき、すべて女性で構成)が遊び、談笑し、働く姿がいきいきと描かれています。
明治20年(1887)以前にフランスのパリへ流出した後、戦前に日本へ戻り、戦後まもない昭和23年・27年の2度にわたり公開展示されたのを最後に消息を絶った「深川の雪」。まさに歌麿最大の掛軸であり、幻の最高傑作といえます。この再公開、ぜったいに見逃せません!
展示作品の一部をご紹介いたします。