円渦文卣 (えんかもんゆう)
円渦文卣 えんかもんゆう
西周時代前期 紀元前10世紀
1合
総高24.1cm 総幅21.2cm
今から3000年以上前の、古代中国で作られた青銅器です。
把手(とって)のついた蓋付きの壺を卣(ゆう)といいます。蓋と胴部をめぐる文様帯に円渦(えんか)文を表し、把手の左右の付け根と、胴部の前後に、鹿のような動物の頭をかたどった犠首(ぎしゅ)の装飾をほどこしています。蓋の裏と、身の内底に、「□冊乍父癸」という金文(きんぶん、青銅器に刻まれた文字)がある貴重な作品です。
多様な青銅器の種類のなかで、酒器の一つである卣は、殷時代後期から西周時代前期(紀元前12~紀元前10世紀)まで盛んに作られました。本作のような、胴部の断面が楕円形のものは卣の典型です。お酒を持ち運ぶため、もしくはお酒に香りづけをする香草の煮汁を入れるための容器として使われました。
